引用元:みなと新聞 2021年12月8日 掲載
マルストック(金沢市、石川中央魚市グループ)は、配送・加工センターで食品安全マネジメント規格「JFS-B」を取得しました。 切り身やパック詰め、たれ付け、凍結品までを対象に、衛生管理と運用の両面を強化。お客さまの「安全・安心」に応える体制を一段と整えました。
取得の概要
- 規格: JFS-B(食品安全マネジメント協会:JFSM)
- 登録範囲: 鮮魚切り身類/パック・袋詰め類/鮮魚加工たれ付け類/鮮魚加工凍結類
- 対象拠点: 配送・加工センター(閉鎖型・低温管理の物流施設)
取得の背景
HACCP制度化に合わせ、2019年から準備を開始。コーデックスHACCPの実施に加え、運用マネジメントまでを包含する「JFS-B」を選定しました。これにより、取引先から選ばれ続けるための基準を組織全体で共有し、実行に移しています。
主な取り組み
- 動線の最適化: 物流・加工の各動線を整理し、交差汚染リスクを低減。
- 温度・手順の厳守: 低温管理の徹底、作業手順の標準化と点検を継続。
- 教育と記録: 従業員研修を強化し、記録の整備で再現性を確保。
- 非対象品への横展開: 寿司など規格外品でも同水準の管理基準を適用。
施設の特徴と連携
当センターは、地元量販店のバックヤード機能を担う一方、一次加工や金沢市中央卸売市場の仲卸との商品開発にも取り組んでいます。これらの機能を有機的につなぐことで、鮮度・品質・効率を両立させています。
今後の展開
3Dフリーザー®を活用し、前浜原料の急速凍結を推進。さらに、ECでの販売展開を構想しています。衛生管理の強化は、販路拡大や新商品開発の土台として機能し、地域の水産バリューチェーンに新しい付加価値を創出します。
JFS-Bとは
JFSは、一般財団法人 食品安全マネジメント協会(JFSM)が運営する国内の食品安全マネジメント規格です。一般的な衛生管理(A)、HACCP実施(B)、国際取引を想定した規格(C)の3段階で構成され、B規格はHACCP運用にマネジメントを組み合わせた実務的なフレームです。
出典:みなと新聞(2021年12月8日掲載)/内容をもとに再構成しています。
 
      
   



 
       
       
       
    
    
    
    
    
    
    
    
    
   