古串屋が初の惣菜店

引用元:みなと新聞 2021年12月7日 掲載

食材凍結に「3D」活用

【下関】山口県下関市長府南之町で創業150年を迎えた老舗料亭「古串屋」は、弁当や惣菜のテークアウト専門店「お弁当とお惣菜のお店 おもと」を、同市長府中浜町に開店させた。売り場面積はわずか5坪(約16・5平方メートル)ほどで、近隣にあるスーパーや小売店などの利用客らに手軽に利用してもらえるよう店舗設計は簡素化した。惣菜店出店は初めて。

店内には、弁当が5種類、惣菜が30種程度日替わりで陳列ケースに並ぶ。すべて古串屋の厨房(ちゅうぼう)で調理した手作りの品々。カツオ節やサバ節でとった天然だしをベースに本格的な和食料理がリーズナブルに味わえる。

「出汁巻」「胡麻豆富」「白和え」など、料金は1つ税込み250円から。弁当は豚の生姜焼き、ローストビーフの他、幕の内各種など600~1500円の価格帯。オープン後間もないが、毎日100人を超える来客が続いているという。

スタッフの中川麗さんは「1~2人向けの量で、毎日食べても飽きのこない味」とPRする。

おせちのアワビなど冷凍

古串屋は新店を出すにあたり、古賀産業(同市、古賀靖社長)の急速冷凍「3Dフリーザー」を導入した。惣菜を作る原料の凍結などに用いる他、古串屋が年末にかけて注文が殺到するおせちセット製造への利用だ。イセエビやアワビなどの水産物を急速冷凍した神在邦幸会長は「サバ寿司も急速冷凍した。解凍後の味は(凍結していない製品と)まったく遜色がない」と満足げに感想を話す。

おせちは、電子商取引(EC)サイトの「うまいもんドットコム」やふるさと納税を中心に販売。昨年は1050セットを売った。

 

売り場に立つスタッフの中川麗さん
古串屋のおせち「白木三段重」
2021年12月07日 18時20分 配信

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