【名古屋】マグロ加工のフクトミ水産(奥山健二社長)は、特許技術を駆使した刺身・寿司ネタ用マグロの提案を強化している。解凍時の変色や変形(縮み)、ドリップの流出を抑え、誰でも簡単に短時間で解凍できる点が支持を集めている。年末に向けて養殖クロマグロの大トロ・中トロスライスなどの提案を強化しており、量販店や外食店にとって利便性が高く、廃棄ロスやチャンスロスをなくす刺身・寿司ネタ商材として注目されている
解凍10分 変形変色なし
同社はマグロの解凍に関する特許を3つ保有しており、技術とノウハウの蓄積が強みとなっている。これらの技術で解凍した刺身マグロを「極みマグロ」と命名。最新の3D(3次元)凍結技術を活用し、マグロの細胞を壊さず、水分を飛ばさないように急速凍結している。
この方法で凍結した「極みマグロ」は、真空包装のまま水に5~10分漬けるだけで、誰でも失敗なく解凍できる。解凍後にマグロが縮まないのが最大の特徴である。
サクのほか、スライスした商品もあり、ある全国ネットの量販店では、今年の盆商戦に豪州産ミナミマグロの中トロスライスを採用。使い勝手がよく、解凍後も身質が良いため、高付加価値商材として9月から定期採用している。
株式会社フクトミ水産=名古屋市港区十一屋2-163



