広島カキ、生鮮出荷が最盛 ─ 3Dフリーザー®で旬の品質維持、カネウが冷凍加工を増強

カネウの広島産マガキを専用トレーに並べ、3Dフリーザー®で-40℃急速凍結している様子

引用元:みなと新聞 2024年2月2日 掲載

広島のカキ加工会社「カネウ」で、生鮮むき身の入荷が回復し最盛期に入りました。昨年末の成育遅れは解消傾向です。さらに、3Dフリーザー®を使った冷凍加工を強化し、旬の品質を維持したまま供給力を高めています。

昨年末の成育遅れから回復

今シーズンの広島産むき身マガキは、年末から年明けにかけて回復しました。秋口は海水温が下がらず、降雨も少なかったため育成が鈍化。しかし、冬に入り海水温が下がったことで、加工サイズの入荷が増えています。生産現場は、ようやく通常の繁忙期のリズムに戻りつつあります。

カネウ、冷凍加工を増強

同社では、2L・3Lの大粒サイズが昨季まで不足していました。その反動もあり、現在は生産を前倒しで強化。一方で、原料は5~10%の仕入れ高。しかし、製品の販売価格は約10%下落傾向です。結果として、収益は圧迫されやすい局面にあります。そのため、同社は製造の効率化と在庫の平準化をより重視しています。

関西向けは「ロケット」、関東向けは「パック」で出荷。販路の要件に合わせ、包装仕様も最適化しています。

3Dフリーザー®で旬の品質を維持

冷凍向けの加工作業も並行して進みます。紫外線殺菌で洗浄後、M・Lサイズを専用トレーに手選別。次に、コガサンの3Dフリーザー®-40℃の急速凍結を実施します。1バッチ70~80kgを約1時間で凍結。解凍時のドリップが少なく、旬の食感と旨味を保持できるのが特長です。

現場コメント:解凍後の歩留まりが安定します。ドリップが出にくく、盛り付けの見栄えも保ちやすいのが利点です。

需要動向と設備投資

冷凍カキは、国内の飲食店はもちろん、香港をはじめアジアでも需要が増えています。そこで同社は、生産性の底上げを図ります。選別機、X線検査機、真空包装機、ウエイトチェッカーなどの新設備導入を計画。冷凍加工は最大で1日1.5トン体制を目指します。これにより、需要期に合わせた柔軟な供給が可能になります。

3D凍結®とは?

3Dフリーザー®は、高湿度の冷気で立体的・均一に凍結する独自技術です。乾燥を抑え、解凍後のドリップを低減します。水産物でも、食感と色を保ちやすいのが強みです。詳しくは👇
・3Dフリーザー®とは:https://kogasun.com/about_3dfreezer/
・製品ラインアップ:https://kogasun.com/products/lineup/
・導入事例:https://kogasun.com/ex_introduction/

まとめ(現場メリット)

  • 供給安定:生鮮の最盛期と冷凍の平準化生産を併用。需給変動に強い体制へ。
  • 品質維持:3D凍結®でドリップを抑制。解凍後も食感と旨味が続く。
  • 販路拡大:大粒サイズの確保で国内外の需要に対応。付加価値提案が可能。
  • 効率化:選別~検査~包装を一貫強化。日産1.5トンを見据えて増強。

【出典】みなと新聞(2024年2月2日掲載)
【関連】冷凍・冷却テストのご相談:https://kogasun.com/support/demo_test/
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