コガサンにグッドデザイン賞

引用元:みなと新聞 2023年10月5日 掲載

新型の「3Dフリーザー」

【下関】日本デザイン振興会(東京都)が主催する今年度のグッドデザイン賞の発表が5日にあり、急速冷却・冷凍装置を製造、販売するコガサン(山口県下関市、古賀靖社長)の新型急速冷凍機「3Dフリーザー トレーインタイプ」が選ばれた。新型機はこれまでの空気凍結の機能を保持しながらコンパクト化することで、飲食店の厨房(ちゅうぼう)にも調和するデザインが評価された。

同社は2004年から急速冷凍機の製造を本格化させ、食品を包み込むように冷気の乱気流を発生させ短時間で凍結させる「3Dフリーザー」を開発。食品加工場などへの導入を浸透させた。コロナ禍では和食店や洋食レストラン、旅館など小規模から大規模の飲食店などからも急速冷凍機の引き合いが強まった。その際、これまでの製品では顧客が希望する限られた設置場所へ収まりきらない事例も出てきた。

そこで、同社は冷凍能力と有効容量を保持しながら本体をスリム化。外観は冷凍機前面の凹凸をなくすことで、シンプルなデザイン設計に刷新。古賀社長は「庫を形成するパネルを薄くするのに苦労した」と製品化するまでを振り返った。扉が1つのタイプと2つのタイプ、さらに機器上面を調理や作業台としてテーブル活用できるようしたタイプの計3種を開発。年内に販売を開始する。

賞審査委員は「昨今のフードロス問題や小規模飲食店の業態変化に伴い、普及が急がれる急速冷凍機の小規模厨房へ対応した。独自の熱交換方式と高湿度化も他社製品と異なる」と評価した。受賞祝賀会と最優秀を決定する大賞選出会は、25日に東京で開かれる。

 

受賞した新型機の前に立つ古賀社長
機器資材 コガサン 山口
2023年10月05日 18時20分 配信

お問い合わせ