
焼肉をもっとおいしく食べるために、保存時の「冷凍方法」は非常に重要です。結論として、3Dフリーザー®による急速冷凍(3D凍結®)は、一般的な家庭用冷凍庫の緩慢冷凍と比べて、色の変化やドリップ(うま味・栄養)の流出が少なく、食感の劣化も最小限でした。本記事では、同条件で1週間保存し、解凍・焼成まで行った比較検証の結果をわかりやすく解説します。
Contents
本記事のポイント(先に要点)
- 3D凍結®は冷凍焼けを大幅に抑制。見た目の退色が少ない。
- 解凍後・焼成中のドリップ量が少ないため、食感とジューシーさを保持。
- テスト条件:-50℃/約20分で凍結、1週間保管、常温解凍。
- 最後に最適な保存・解凍のコツと、よくある質問(FAQ)も掲載。
検証条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 機種 | 3Dフリーザー®(ラックインタイプ) |
| 設定温度 | -50℃ |
| 所要時間 | 約20分で凍結 |
| 保管期間 | 1週間(冷凍庫) |
| 解凍方法 | 常温解凍 |
冷凍前の状態

冷凍1週間後(外観比較)

緩慢冷凍(左)、3D凍結®(右)


冷凍焼けは保存中に水分が失われ酸化が進むことで起こります。結果として色がくすみ、焼成後の食感も硬くなりがちです。つまり、保存方法の選択が品質差の主因になります。
常温解凍後の比較
解凍後

常温解凍後。3D凍結®はドリップ滲みが少なく、色もクリア。
焼成中〜焼き上がり(ドリップ量・食感)
三角バラ 緩慢冷凍(左)、3D凍結®(右)

牛サガリ 緩慢冷凍(左)、3D凍結®(右)


これらの写真から、緩慢冷凍した肉を焼いた際、大量のドリップ(栄養)が出ることが確認できます。緩慢冷凍では、冷凍の過程が遅いために氷の結晶が大きくなり、細胞膜を破壊してしまいます。その結果、細胞内の水分が流れ出し、焼いたときにも肉の中のジューシーさが失われてしまいます。このドリップの多さが、焼き上がりの食感や味に大きく影響します。
一方で、急速冷凍した肉は、焼いたときにドリップの量が非常に少なかったです。
動画で見る
実際の様子を動画でもご覧いただけます。
比較結果のまとめ(表)
| 評価軸 | 緩慢冷凍 | 3D凍結®(急速冷凍) |
|---|---|---|
| 色・見た目 | 退色・霜付きが見られる | 退色が少なくクリア |
| ドリップ量 | 多い(焼成中にも流出) | 少ない(ジューシーさ維持) |
| 食感 | 硬く、パサつきやすい | やわらかく、歯切れ良い |
最適な保存・解凍のコツ
- なるべく短時間で中心温度を下げる(急速冷凍)。
- 小分け&フラット化で熱容量と凍結距離を短縮。
- 解凍は低温または短時間で。常温なら直前に実施し、置き過ぎない。
- 焼成前にペーパーで余分な表面水分を軽くオフ。
今回使用した3Dフリーザー®

今回、3D凍結®に使用した3Dフリーザー®はラックインタイプです。
3Dフリーザー®は、冷凍技術の次なる進化を実現した製品です。その鍵となるのが、特許取得済みのACVCS®(Anti Cycle Vibration Cold System)です。この高湿度冷気システムは、食品の乾燥を防ぎながら三次元的に冷気を均一に行き渡らせることで、ムラのない冷却・冷凍を実現します。温かい食品もそのまま冷凍できるため、調理の手間を減らし、食材の品質を最大限に保ちます。また、氷結晶の形成を最小限に抑え、食感や風味、栄養価を損なわずに保存することが可能です。従来の冷凍技術を超える3Dフリーザー®で、冷凍保存のクオリティを大きく向上させましょう
まとめ
結論として、焼肉用肉の品質(見た目・ドリップ・食感)を守るうえで、3D凍結®は緩慢冷凍よりも明確に優れました。さらに、ロス軽減と作業効率向上にも寄与します。つまり、味・体験とコストの両面でメリットが大きい冷凍手法です。
