マイワシ加工・拡販

引用元:水産新聞 2021年7月9日 掲載

高品質凍結商材を核に

根室市のカネ共三友冷蔵株式会社(石田一志社長、電話0153・23・5261)は、急速凍結の新技術「3D冷凍」を基盤に、前浜産マイワシの加工品に力を入れている。小型魚に対応したフィレーラインを昨年新設。水揚げ・組成に応じ、生食可能なラウンド凍結品やワンフローズンフィレーの製造、拡販に臨んでいく。

3D冷凍が基盤

3年前からマイワシの取り扱いを本格化。初年は餌用主体に冷凍加工。一昨年から加工原料用の10㌔カートンに加え、「3D冷凍」のフリーザー(古賀産業㈱製)を2台導入し、高品質冷凍商材の製造で高付加価値化に乗り出した。

ラウンド品好評

ラウンド冷凍品は90㌘を下限に3段階(L・M・S)に選別。水揚げ当日の凍結処理を基本に一昨年は80㌧、昨年は魚体の小型化で55㌧。荷受など中間業者を通じてグルメ系回転寿司店主体に取り扱われ、「製造して在庫することなく、すぐに売れていく状況」と話す。

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